もう君に届かない声で

          何度も叫ぶ。



届かないと知っていても


届くはずないとわかっていても



  ―いつまでも この先もずっと



私の声が枯れるまで 叫ぶと誓うから。



今の私には それしか出来ない。



もし声が枯れてしまったのなら


ずっと君の手を握っているから。



聞こえているなら 返事をして...



でも 本当は 返事なんて


してほしくないんだ。





また君に 声が届いていると


         気付いてしまうから。

       

         願ってしまうから。