どれだけの想い

作者葉月


「もう大丈夫」


「お前は大丈夫だから、頑張れるから」


これが、彼と交わした最後のメールだった。


言葉ではなく、ただ淡々と文字にされ私は泣いた。

その意味も、その言葉も、全部私にはわかってた。

どうして、あのタイミングで出会ってしまったのか。

どうして、もっと気持ちを伝えて上げれなかったのか。

どうして、もっと一緒に居れなかったのか。

どうして、もっと触れれなかったのか。


どうして、どうして、どうして、どうして・・・・。


解ってた・・・。

そんなの全部解ってた・・・。

解ってたからこそ、言えなかった言葉・・・。


今ではもう、二度と言えない。



側にいさせてと・・・。