夏に死んだ少年を思い出していた
彼が眠る静かな海で誰かが朝に歩きはじめ
わたしは約束された時間にめをさまし
追いかけてはまた眠る
波は天使の翼を砂に埋めて、食いつくされた春を思う そちらは晴れですか こちらは雲が目立ちます 雨のにおい
赤く染まった少年の手が異国の歌を指揮していた
それは夏の日の夢なのかもしれない