あの日、彼と出会ってなかったら
私はまた違った道を歩いていたんだろう。
だけど、出会ってしまった。
「--ほんと、あんたってウザイよね。尊敬するほどに」
「まぢで?尊敬してくれんの?俺って天才だな。尊敬されるのってなんかなか難しいんだぜ?」
「ほんと、ウザイ」
突然やってきた彼は、とてつもなくウザくて俺様で殴りたくなるようなやつ。
「しかたねーからお前のピンチには俺が助けてやるよ。--だから、1人で悩むな」
「ーーーーっっっ!うっさい!」
だけどほんとは優しすぎて殴りたくなるんだ。