失恋先輩と屋上少女

作者水葉 蛍

失恋した俺が出逢ったのは、
不思議なとても失礼な彼女だった。


「どうしても君と彼女が重なって見えるんだ」


彼女は屋上にしか現れない。





失恋した俺が出逢ったのは、

花の香りがする彼女でした。







「どうしても君と彼女が重なって見えるんだ」



「…それでも、いいんです」




君も俺もばかり。






彼女は屋上にしか現れない。

(君は全てを背負い過ぎたんだ)







since.2012.5/20