思えばそれが、始まりなのだ。

作者伊鶴






逃げて、


逃げて、


潜りこんだ穴倉の中で、


独り闇に堕ちた。




何が私の本当なんだろうか。




どうかこれ以上、


暴かないで。


覗かないで。


それが、精一杯の強がり。