実験体。/春流
人間としての矛盾読み始めたら、どんどん引き込まれて、一気に読んでしまいました。淡々とした語りで、男の子の冷酷さが上手く表現できていると思います。実験体の女の子に恋心を抱き始め、彼女に生きてほしいと願いながらも、最後には毒によって命を奪う――。その過程はなんだか矛盾しているようで、でもその矛盾こそが人間である証のような……と、考えさせられる内容です。