作品コメント
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- 中咲ホコロ
矛盾する心
自ら毒を盛っておきながら、彼女を助けたいとも思う矛盾。
複雑な心理状態なのに、すんなりとそれを受け入れるこどが出来て、一気に読んでしまいました。
とても読みやすく上手な文章に、引き込まれること間違いなしです。
狂気と呼べる物語なのに、なぜか神秘的で神聖な物を感じました。 - 緋鳴
人間の本心
文章自体は淡々としており、非常に読みやすかったです。
子供ながら、冷酷で冷徹な心を持つ主人公。
が、徐々に変わっていく…
飽きることなく、最後まで読みました。
あまりないジャンルの小説なので、新しいイメージも持ちました。 - 荒熊タスク
心が痛いです。
二人の登場人物の「心の痛み」と「体の痛み」がひしひしと伝わってくる作品です。
同じような作品でも、文章の下手な人が書くと客観的に読めるのですが、この作者は文章が非常に上手なので、読んでるほうの心まで痛くなります。
勿論、いたずらに残酷なだけの作品ではなく、最後には「命の尊さ」というものを描いているのですが、そこに至るまでの道程が、自分にはちょっと痛すぎるようです。
とはいえ、発想の独自性・テーマの一貫性・文章力の全てにおいて素晴らしい作品である事は間違いありません。 - はねあい
感動
感動してしまいました・・・
人の命の重さがわからない主人公は悪そのもので、
最初好きにはなれなかったのですが
後半、残酷だった彼からは想像もできない慈悲深い一面を見せられ
思わずポロリときてしまいました。
この作品は多くの人にカタルシスを与えてくれるでしょう。
おすすめです。 - シトリィ
覚悟
その年頃の少年さながらの、好奇心、不安定さや、純粋さ、浅はかさや「芽」のようなものを見た気がします。
自分が医療の世界に飛び込んだ人間だからか、とても感情移入してしまいました。 - おのせ叶
人間としての矛盾
読み始めたら、どんどん引き込まれて、一気に読んでしまいました。
淡々とした語りで、男の子の冷酷さが上手く表現できていると思います。
実験体の女の子に恋心を抱き始め、彼女に生きてほしいと願いながらも、最後には毒によって命を奪う――。
その過程はなんだか矛盾しているようで、でもその矛盾こそが人間である証のような……と、考えさせられる内容です。