荒熊タスク

心が痛いです。
二人の登場人物の「心の痛み」と「体の痛み」がひしひしと伝わってくる作品です。
同じような作品でも、文章の下手な人が書くと客観的に読めるのですが、この作者は文章が非常に上手なので、読んでるほうの心まで痛くなります。
勿論、いたずらに残酷なだけの作品ではなく、最後には「命の尊さ」というものを描いているのですが、そこに至るまでの道程が、自分にはちょっと痛すぎるようです。
とはいえ、発想の独自性・テーマの一貫性・文章力の全てにおいて素晴らしい作品である事は間違いありません。