白黒のメモ帳 ―白―

作者Twoここあ



探偵の彼の髪がなびく。

それにうっとりした私は慌てて意識を戻した。


彼の唇の横がほんの少し上がる。



「分かった。」



ちょっと嬉しそうで

どこか余裕のある・・・


君の横顔にドキドキした私。



―そんな君に憧れて、

 君が持つメモ帳を真似したの。



不思議。

君の紙は白いのに私のは黒いの。


「何もメモしないの?」

って聞くと、

「メモしなくても頭に入るしー。」

と、当たり前のように答える。


あのね、私には無理だよ。




・・・私達には反対が多すぎた。


  それぞれの気持ちさえも、きっと。