幼い頃行方不明になった、村の人気者の妹『綺璃』。妹に比べ地味で目立たない、双子の姉『毬』。数年後、毬は進学の為、九州の故郷村を離れる事に。

--- 一体、誰が『私の名』を覚えているだろうか---


幼い頃行方不明になった、村の人気者の妹『綺璃』。

妹に比べ地味で目立たない、双子の姉『毬』。

『綺璃』が居なくなった後も

周りは『綺璃』を『毬』に重ね続け、

毬自身も彼女に憧れ続けてきた。


数年後、毬は進学の為、九州の故郷村を離れる事に。


私がここを離れた時

誰が『毬』を覚えているだろうか?

私は私をしっかり持ち

故郷を卒業し、歩いて行けるだろうか…?