甘く、真っ赤に熟した林檎をかじる。


薄黄色の密がトロリと

私の身体に染み込んでゆく。


一口だけ・・・


一口だけだったはずなのに

私はいつしか抜け出せなくなっていた。


貴方は永遠に私のものにはならないのに。




永遠に続く闇の世界で

私は・・・。