気高く、美しく、そして強かった事を覚えている。


「まだまだ、お前にこの剣と団長を譲る事は出来ないなキリア」

目指すべき目標だった。


「次こそは、姉上から一本取れるように頑張ります」

早く一人前だと認めて欲しかった。


変わらない日常がそこにはあった。


しかし、魔の手は着実に忍び寄る。


「奴が行った政策の為に、俺は多くの財産を失った」

積み重なる憎しみ。


「この革命が正統なものだったと教会は公認するだろう」

差し伸べられた悪意の手。


すべては闇に飲み込まれる。




聖堂の中で進められた野望。


すべては教会が公認したレガリオンの政治革命から始まった。


Supplementary biography Story of TREASON PRINCESS