長い間人々は地上の世界で悠々自適な生活を続けていた。
それは人々にとって便利すぎて、楽しすぎていた。
苦労というものが忘れかけていたとき、大地は悲鳴を上げた。
その悲鳴を聞きつけた人々は逃げ道を二つ、見つけた。
宇宙と 海底。
海底の土地はまだ手がつけられてなくて汚染されておらず、植物が育つと実験で証明されたからだ。
それから数千年。
子供は資料の中での地平線や星空しか知らない。
完全管理社会・コンピューター社会で生きる3人の子供たちの話。