菖蒲-アヤメ-

作者RUI

どうして一番会いたい人に会えないの?

こんなにスキなのに…

どうしてふたりは別々の道を歩んでしまったの?

永遠に一緒だと誓ったのに……


あの日、瑞穂は現実を知ったんだ。


“永遠”なんて存在しないというコトを。

未来に“絶対”など存在しないというコトを。

だけど、それでも信じていたかった。

ふたりなら“絶対大丈夫”と…。


ねぇ智弘、あなたは“永遠”を信じていましたか?

瑞穂と智弘の未来は“永遠”だと、信じていましたか?

…瑞穂は信じていました……

“ずっと一緒”だと。。。

   


         《プロローグにて》