アリウムの恋

作者ちづか

いつの日か、僕の存在は彼女の思い出として薄れていくのだろう。


僕に選択肢など最初からないんだ。



「ごめんな・・・」



だから、今のうちに種をまいておこう。


いずれ、たくさんの綺麗な花を咲かすことを願って。



「だいすき」



ふわふわ、アリウムの花のような。