ふたりぼっち

作者優希



古びた木造校舎



踏み潰したローファーで

何度も歩いた細道




春は桜が空を隠して


夏は陽が眩しく照らして


秋は落ち葉が邪魔くさくって


冬は雪がブレザーを汚した




すべてが始まった


あの場所には


沢山の思い出がつまってる





あれから制服が変わって


もう足を運ばなくなっても


思い出すのは



学ランを着たあなただよ