神から捨てられた『現実世界』……。皆は、空で暮らしている。゛夢食い″などの点滴が住まう中。君に出会う。

太陽、太陽、太陽、太陽。


俺達は晴れ渡る空の中、生まれ、生活して生きている。



青い空、少しの雲、太陽の下、で眠り、起きる。



いつが朝でいつが夜でいつが夕方かは、時計を見て知る。



季節。



そんなものはない。


天気のようにいつも気まぐれだ。


気づけば暑く。

気づけば寒い。


寒い時も太陽はうっとうしぐらいに顔を覗かせている。


昔は、季節には春、夏、秋、冬など月で決められ、ていたらしい。



けど、今ではありえない。


一生、気まぐれの温度の世界で、太陽が俺達を照らしている。


それが、神から見捨てられた世界、『現実世界』では当たり前の事だ。


そんな世界で俺は君に出会う。