Liebe―リーベ―

作者とらねこ

あたしが初めて見た、その世界は光と、
闇の世界でした。




       



大きな手を、握っていた。



それだけが確かなことで、”それ”が誰だったのか、なぜあたしの手を握っていたのか。


もう、思い出せない。




初めて見た、その世界は光と、


闇の世界でした。




H.22.7.25~


H.22.8.4 pp.29~31