海底のラストシ-ン

作者ボックス

江戸の町の小さな部屋で、男は愛しい女を殺そうとしていた。『あんたになら殺されてもかまわない』『あんたが死ぬ未来なんていらない。あんたが逝く前にあたしが』

江戸の町の小さな部屋で、男は愛しい女を殺そうとしていた。



女は抵抗などせず、『愛しいあんたになら殺されてもかまわない』とじっとしている。

けれども男は---・・・。




『あんたが死ぬ未来なんていらない。あんたが逝く前に あたしが先に逝きたいの。』