昔々、江戸の外れの小さな村にある河に、気の強い女の河童がいました。
河童は毎日、人間達を困らせていました。
そうしないと、人間嫌いの仲間達からヒドイ仕打ちをうけるからです。
河童はある日、河に来た青年を引きずりこもうとしました。
しかし青年は、幼い頃から河童が気になっていたと告げました。
河童は最初戸惑いつつも、日々青年に想いをつのらせていきました。
ある時洪水が起こり、青年は河に飲み込まれてしまいました。
河童は、青年を助けだしました。
しかし、人間を助けたのを仲間に見つかってしまい・・・。
『あんたに恋をするのは・・・ずっと昔から分かっていた気がするのさ。悔しいけれど。あんたを 慕ってるんだ。』