ゆびさき

作者イリ

そのゆびさきに触れるだけでよかったのに。その寂しさを埋められるのであれば、どんな形でも傍にいたいと願っていた。たとえ、それが叶わない想いであっても――。

そのゆびさきに触れるだけでよかったのに。

たとえ、これが叶わない想いであっても――。