私は人形。感情を持たない私は殺すのにも感情を持たない。笑う、泣く、怒る、喜ぶ。言葉を知っていても、私が知っているのは『殺し方』だけだから――――。
「愛してよ」
「死ぬほど愛して」
ワタシヲ、アイシテ――?
『Killing Doll』
キリングドール。
そう、殺人人形。
それが私の通り名。
そこで出会った一人の男性。
その男によってドールの運命は
捻じ曲げられていった―――。