いくら傷つこうと阻まれようと、スピードを緩めるわけにはいかない。どうしようもなく高校生だった。恋をした。けど、恋とか愛ってものは、本当に素晴らしいものなのか?
どうしようもなく若かった。
身を焦がすほどの恋をして、失って、傷ついて。
好きでもない人と付き合って、傷つけて。
伸ばした手が掴んだものは何だったのか。
今となってはもう、答えを見つけることは出来ないだろう。
それでも、走った。ただ、がむしゃらに。