主人公・石山漣は、大学生。
夏休みに、学者の父親から頼まれ、発掘作業を手伝うべく異国の変テコな遺跡までやって来た。
ところが、ふとした間違いで、その入り口のない四角い建物の内部に彼だけ入り込んでしまう。
入れたのなら、勿論出られるはずだが、どこから入ってしまったのか、本人にもよくわからない。
出られない。このままでは、いずれ死ぬ。
パニックを起こしている漣の背中に、突然何かがのしかかる。その直後、漣は壁に激突。額を強かに打って気絶する事に。
次に漣が目を覚ました時そこにいたのは、柔らかい金色の髪の少女だった。
少女の名前は、ノイ。あの遺跡の中で、漣の背中にのしかかってきた人物のようだ。
彼女は、目覚めたばかりで何が何だか、まだよくわかっていない漣に抱きついてきて、そうして一言。
「にゃおう」
遺跡から発掘された少女は、自分をネコだと思い込んでいる少女なのだった。