ある神様のお話。


ほんのひと握りの嘘で
神様はできている。

「…破廉恥ですね、神様」

「神様だって男ですから」

ニヤリ、と
狐のように彼は笑う。







嘘つき男は笑う。



「俺、神様だから」



ニヤリ、狐が笑った。










「破廉恥ですね、神様」


「神様だって男ですから」