〇。僕らのミライ。〇

作者萌衣


人にはたくさん種類がある。

明るい子、静かな子、幸せな子、そうでない子。


それと同じように、色にもたくさん種類がある。


明るい色、静かな色、幸せな色、そうでない色。


人と色は似てる。


人にだって、色にだって、“完璧”はない。


完璧になりたいと願えば願うほど、理想とはかけ離れていくのが現実。


すべての色を求め、混ぜ合わせると悲しみの色に変わってしまう。


それが、現実なんだ__。


僕らは、そんな在り来たりの中で生きてきた。


あの時まで。