涙のチョコレート

作者まな



「これが最後のチョコだから」


そう言って痲穂は姿を

消した。




__涙のチョコレート__



付き合って三年が経ち

高校生になった今…



もうすぐバレンタインだ。



「痲穂ー!またチョコくれる?」


「瞬に?」


「おぅ」



「えー…どうしよっかなぁ」


「ちょっ俺痲穂の彼氏!」




痲穂は少し意地悪。でも誰よりも優しくて可愛い女の子。




「あげるに決まってんじゃん」

「やった!!痲穂のチョコマジ好き!」



「ありがとう」





でも、痲穂にとっても俺にとっても最後のチョコになった。