天を泳ぐ黒い龍は決して牙を剥いたりはしない。
己が最も強いとわかっているから。
天に昇る黒い龍は決して姿を見せない。
己の死が本当は最も怖いからである。
しかし―――
白い虎の怒号が響くとき
黒い龍は初めて牙を剥く。
その闘いは何千年も繰り返され、終わりを告げることはなかった。
親から子へと受け継がれる。命と命の削りあい。
今また新たな黒龍と白虎が誕生する。
白虎の凄まじい怒号が今響く。
数千年のときを経て、黒龍と白虎は姿を変え、今長い闘いに終止符を打つ。
「お前じゃ俺を倒すことを不可能だ」
「俺はお前をぶっつぶす!」
最強の不良バトル!
その闘いは今始まり、そして終わりを告げようとしている――――
※フィクションなので、登場する人物や団体名などは実在しません。また暴言や暴力的描写がありますので、ご了承の上でお読みになってください。