東京鬼ごっこ

作者

ある人はこう言った。


「最近の若者は、携帯電話やら、パソコンやら・・・もっと人と話す事を身につけた方がいいですよねぇ。」


「だから最近の若者は、人の眼を見て話すことができなくなったんでしょう。」


またある人はこう言った。


「最近の若者は・・・」



ブラウン管を向こう側では、皮肉にも

冷たい現実と偏見が待ち構えていた。








「最近の若者は・・・」







じゃあさぁ、携帯やパソコンつかってても人とはなすことは身についてて、人の眼を見て話せるヤツって・・・何?


うちらはどこにも染まらない。染まる必要なんてない。

だからこそ、この街で胸をはって生きれるよう、胸をはって歩けるいてる。


服だって髪型だって声だって・・・全部ひっくるめて

自分自身の個性でよくねぇ?



    「さぁ、

      鬼ごっこでも始めようか?」