優しい嘘

作者hime

忘れられなかった美しい思い出が一つ。


笑ってる顔や仕草や声

どれも綺麗に覚えていた。


少し妬いたら「お前は俺のや!」

そぉ言って強く

抱き締めてくれた…


気がつかなかったけど

小さな幸せだったんだね…


だけど二人に未来は見えなかった。


だからあなたはあなたの道を。

私は私の道を。


だけど私達は不倫と言う形で

再会してしまった。



現実は甘くはなかった…


美しい思い出を

美しい思い出のままに

しておきたいのなら

胸にしまっておく方が

いいのかもしれない。

あの時の幸せを求めて

後戻りしても同じモノは

戻っては来ない。



だってそれはあの時だから

楽しかったかもしれない

モノなのです…



開けてはいけない扉を自ら

開けてしまったのかもしれません…


だけど後悔はしていないです。