宮田紫保、中学2年生。
なんだか最近、周りが色気づいてきた。
誰と誰が付き合ってる。
私、明日告白するの―――
なにが恋よ。そんなの、馬鹿げてる。
私には、そんなもの。
必要無いわ。
この楽器と。生きていくための頭脳と。
身も心も守れる強さがあれば、生きていける。
男なんて。男なんて・・・!
私を傷付け、嘲り笑うだけの、有害物質に過ぎ
ないの。
信用できる男は、家族だけ。
恋なんて、愛なんて、男なんて。
そんなの、要らない。
母親がイギリス人のため、外人のような容姿を
持ち、昔からいじめにあってきた紫保が、有害
と思っていた《男》に、心を開き、初めての恋
に落ちていくお話。(フィクションです)
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