砂漠の王国の次期女王でありながら、一流の戦士でもある美貌の姫、
《イルザミール》は、
14歳のとき、見たこともない巨大な魔物から、彼女を守り通して死んだ最愛の人を忘れることができず、表向きは気丈に振舞いながらも、毎夜、悲嘆と後悔にくれる日々を過ごしていた。
そんなある日
他国からの使者も招いた盛大な誕生式典で出会ったのは、
旅人を名乗る、
異国の青年。
王女である彼女に、無礼な態度をとり続ける彼の挑発に応じ、
剣を交えることにした彼女だったが――――――――――――――――
のちに、世界の歴史を変える《異変》の幕開けとなった【運命の出会い】は、
《悲劇》を生むのか。
はたまた
《奇跡》を呼び覚ますのか。
波乱の兆しは、すぐそこまで迫っていた…………