初恋は電波的

作者本山シンジ

嘘笑いしかできなくなった自分に、少女は無垢な笑顔を向けてくれました。その笑顔に、恋をしました

 自分は仮面を付けています



  嘘笑いという仮面です



     理由は



  人に好かれたいから



  人に嫌われたくないから 



  仮面はいつの間にか



  取れなくなりました



    そして自分は



   笑い方を失いました



    そんな時



仮面の自分に向けられた笑顔は





    偽りのない



   本当の笑顔でした



    その笑顔に



    恋をしました