川畑直貴 彼の場合は、最悪だった。
博打好きの青年 川畑直貴は、ある日ふと立ち寄った雀荘で、ある男と麻雀を打った。開始から五分も経たない内に、多額の借金を背負うことになる。
そして、借金を返済するためにあるゲームへの参加を強制されてしまう。
ゲームのルールは簡単、参加者は40名、参加者全員がゲーム開始時に3000万か銃のどちらかを選択し、受け取る。そして、二日間ある閉鎖空間で過ごす。二日後に借金を返済できれば勝利、できなければ敗北となる。
閉鎖空間の中で金を稼ぐ方法がそんなにたくさん有るわけはない。
ゲーム中、直貴は様々な人々に出会い、何度も何度も騙され、人が生きるとはどういうことかを学ばされる。
理解しろ、このゲームで勝つためには、騙す側に回るしかない。
直貴は今、命を賭けて3000万を取りに行く。
安っぽい命だ もし、そう思ったのならそれは間違い、大きな間違いだ!