ぼくと彼女とカタツムリ

作者たなか

あの頃、


ぼくは少しだけ不運で

彼女は少しだけ不幸だった。


そんな事が―――こんなにも眩しくて切なかったなんて、思ってもみなかったんだ。


ぼくと彼女は生きていく。