子犬のワルツが呼んでいる

作者ねねこ

私が悲しいとき、寂しいとき、いつもお兄ちゃんは『子犬のワルツ』を弾いてくれました。


私はお兄ちゃんの弾くピアノの音が優しくて、楽しくって大好きでした。

お兄ちゃんがピアノを弾くことはもう二度とないけれど…。


不思議だね?



ーほら、耳を澄ませば…今もまだ『子犬のワルツ』が聞こえてくる。ー