ただ、幸福ってどんなモノか知りたかった。


きっと人によって幸福の形は違うんだろうけど、もしも私にも得られるのなら見たいと想った。


今だって上手く幸福を語る事は出来ないし

あの頃より変化があったって自分で云えたら良い。


だけど、心に付いた傷は嘘なんかじゃなくて全て必要の無いものだとは想わない。


何も無い、残骸を拾い集めて涙を零した日から今の私まで全てが偽りで瞬間ごとに応えだったのかもしれない。