好きになってはいけない。

作者すう



いつからだろう。



君に溺れていたのは。

その背中にいる女は誰なの?

その涙は何を意味してるの?




夢なんて何処かに落としてきたの。

何を目指してもその先につきまとうのは

いつも絶望だった。

もういいんだ、

溝鼠みたいな私を誰も知らない。



そんな私を手のひらで操るのね、君は。

それでさえ心地良いと感じてしまう私は

やっぱり汚れきった溝鼠なのかしら。