せりか

くうなさんの悪いところ
始まりから途中までの展開や、登場人物たちの心情描写はとても上手で引き込ませられるのに、クライマックスから締めがあれよあれよ~と急ぎで仕上げたみたいに軽いのです。
ものすごく面白く興味深い話を書かれるだけに毎回ガッカリさせられて、最後胸にモヤモヤが残り後味悪いです。
「サレ妻」でのあまりに軽薄な神谷さんとの恋愛の展開、「パンドラ」では、めぐさんがあんなに苦しめた最大の被害者である娘への罪悪感や謝罪の軽さ。
読んでて娘さんが可哀相で可哀相で仕方がなかっただけに、このめぐさんの一人よがり的な改心&感動の締めが正直許せませんでした。
親の不倫で苦しむ子どもたちの声を丁寧に扱ってください。
もっと、締めを丁寧に仕上げられたら、本当に良い作品になるのにと思います。