図書館がいちばん落ち着くあたしと、女子高に紛れ込んだへんな少年が、学園の秘密を探ります。




あたしは帝塚山かな、16歳。


歴史あるカソリック系の女子高に通っている。



はっきりいって、超リア貧なので

学校ではいつもひとりぼっち。





このまま3年間、この図書館で、

憧れの司書さん、玉城さんを

ぼんやり眺めながら脳内妄想する、

むなしい日々がずっと続くと思っていた。




でも、そんなある日、

へんな奴があたしにテレパシーを送ってきた!



そいつの名前は縞菱(しまびし)える。


ヘンなのは名前だけじゃない。



そいつは男の子のクセに、うちの制服を着て、

この学校に紛れ込んでいるらしい。




彼はこの学校の秘密を探ってる、という。




友達のいない、ヒマでたいくつなあたしは、

彼に協力することにした。