娘との確執で苦悩する父親が、過去と現在、さらにヴァーチャル世界の中で新たな希望の光をつかんでいく。
事故で植物状態の娘・鏡子の父親である哲郎はゲームソフトの開発に携わっている。社運をかけたゲームに哲郎は画期的なシステムを導入したソフトを創る。しかし、それは同時に過去、自殺した妻・そして意思の疎通を図れない娘との確執を思い起こさせるキッカケとなってしまう。苦悩するなか、新しいゲームシステムが植物状態の鏡子の精神とシンクロし、過去の軋轢が解凍されていく。哲郎は、不思議な体験をしていく中で癒され明日への希望を持ち始めていく。