~ 青いベンチ ~

作者龍華

無人の駅、

剥き出しのホーム、

錆びたレール、

色褪せた緑の電車…



…青いベンチ。




分厚い本と写真が一枚。


そして、貴方の気持ちが溢れてる。


ずっとずっと待ち続けた、あなたは…


まだ、ずっとそこにいるのですか?



その場所で会える日を待っているのですか?


…どうして貴方は




その手で、抱き締めてあげようと

…しないのですか?