碧い月の満ちる時

作者月耶



数十年に1度

碧い月が満ちる



太古の昔から怖れられていた。


『碧い月の日は外に出ちゃダメよ。月に食べられちゃうから…』



碧い月の日

あまりの美しさに外に出た人が

行方不明になる事件があった。


一夜にして数万人が消えたとされる、不可解な事件。


その謎が解けないまま

時は過ぎていった。