私が手を離せば彼は死ぬ【完】

作者ヒデユキッス

二人が付き合って五年になる記念日のデートは山登り。今日こそは彼がプロポーズしてくれると私は期待していた。ところが彼が岩場で足を滑らせたことから事態は急変する。

私は彼がなかなかプロポーズしてくれないので最近イライラしている。二人が付き合ってちょうど五年になる記念すべき日にデートが山登りというのも私は首をかしげてしまう。だけど今日こそは彼がプロポーズしてくれると私は心のどこかで期待していた。ところが彼が岩場で足を滑らせたことから事態は急変する。そう、私の中の悪魔が囁いたのだ。