人生を変える出会いは今までいくつあっただろう。あたしが今、退屈しないでここに居れるのは…ただの良く当たる占いのおかげだった。超不良系の話。


その町には、

対立する二つの世界があった。




―――黒が支配する昼の世界


白が支配する夜の世界――――






『どちらも愛すあたしはきっと灰色ね。』






そう呟く彼女は昼も夜も

町ごと全て支配した。




『力で捩じ伏せ

しなやかさで説き伏せる。

それがあたし。



―――――あたしは、灰色狐。』