ある売れない作家がいる。
彼は売れないながらも出版社を何社も回っていた。
最早、自称の作家である。
『俺は書けないならこのまま死のう。』
それでいいと思った。
それがいいと思った。
なのに――…
『貴方の作品を、売ってみせます。』
自信に満ちた瞳に焦がれた。