届かないはずなのに

作者*。狂実。*

最初は恋なんてどうでもいいと思っていた結衣だったが、拓哉のかっこよさ、可愛さ、優しさにだんだん惹かれ、恋愛感情を知っていく。ある少女の初恋の物語です。

学校でモテ度No.1の君と。


なんの取り柄もない地味な私。


君にとって私は、そこらへんに転がっている小さな石ころぐらいのちっぽけな存在だろう。


だから私が君と「恋」なんてできるはずがない。


そんなこと、世界がひっくり返っても


有り得ないこと・・・だと


私は思っていたのに。


だけど君は、こんなに小さな石ころを



拾ってくれた・・・―――――――



気が付けば、私は君を求めていた。


届くわけないのに、無理やり手を伸ばして・・・


なんでこんなに夢中なんだろ


不思議だよね。


これ全部が「恋」だったら


どうしようかな、