ある時代
ある国…
決して思い出しては
いけない
物語があった
『紫蝶物語』
~シチョウモノガタリ~
あなたは……
あなたの愛する人を処刑できますか?
「キサマになにが分かる?ドブネズミが」
「構わぬ。処刑しろ」
残酷で冷徹で…
「…泣くな。泣いても離さない」
どうして?
どうしても憎めない…
「…いくなっ、サワ…俺の前から消えないでくれ」
せつなくて
愛おしくて
再び、始まろうとしている。