杏樹ミナト

切なくも面白い
主人公・礼は3年前の拭えない過去の為、夜は男装し“冷鬼”となって街を歩いている。ある日、隣街まで行ってしまった彼女は、そこで関東No.1の暴走族“銀龍”のメンバーと出会った。彼らに仲間へと誘われる礼だったが、裏切られた経験を持つ彼女は長々素直に頷くことが出来ず…―?

最初の方は少々早い展開に戸惑いを感じます。タイトルから礼が過去を背負ってるのは判りますが、犂夘達と出会っていきなり彼らに声を荒げたのには驚かされました。もう少し余裕があってもいいのでは、と思います。恐らく、この小説の鍵は“過去”だと思われますが、もっと深く触れると面白さが増すような気がしました。
でも、内容は解りやすく切ないところもあれば、恋愛要素は初々しいので楽しいところもあり、十分呑み込めました。

更新頑張って下さい。